Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

農商務大臣になれば決してわからなくなる」

誰かゲラゲラと大声でわらいだして、しばらく笑声がそれにつづいた。「それで口実になにをいうかと申しますと、何か他に原因があるであろう。他の原因といっても物によることである。例えば煙突に煤が溜る。この煤はなんで溜るかといえば、下で薪を焚いたり石炭を焚くからだということは学問のないものでもわかっている。しかるに他に原因があって存するであろうという。煙草をのんで煙管に脂が溜ることも、他に原因があるというに同じである」またも笑声が起ったが、正造は息もつかず畳こむ調子で「しかるに農商務大臣になると、煙管に脂が溜るのは他に大原因があるだろう、渡良瀬川の鉱毒は他に原因があるだろうというのである。こういうことで世の中をごまかすことは、明治の今日お見合せになるがよろしい。お見合せになるがお嫌だとおっしゃっても、見合せさせてみせるというこちらに権利がある」正造は凄じい声で言葉を切ると、眼を怒らせて大臣席を見かえった。ついで川筋往来の船頭が水をのむと唇の色が変る、貧民が川の芥を拾って薪に焚くと手足や顔が荒れるという例をあげて、鉱毒の衛生上に及んでいることを述べ、