Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
第三章
「誰が有りもしないことをいうものか」
その様子を見て、千住署長は急に佩剣の柄をにぎった。部下を呼び集めて倉皇とその場を立ち去った。上京の形勢を必至と察して、千住へ馳せかえって大橋を固めようとする意向とうかがわれた。
だが、やがて村々の重立った者が社殿の裏に集って、いかに進退するかを集議した。その結果、ようやく正造の諌止を入れることになり、但し多数の主張で、総代を五十名に増員した。大出喜平、谷元八等がそれを正造へ報告した。
第三章
淵江村から帰国の途につく三千の仲間と袂を分って、総代五十人は、悲壮な思いを胸に秘めつつ上京した。
翌二十九日、彼等は二手に分れて、一は農商務省へ一は内務省へと出頭した。農商務省では対島秘書官が彼等を引見して、大臣の面会を三十日の正午と約束したが、内務省では警保局の属官が、
「大臣は絶対にお会いにならぬ」と、けんもほろろであった。
これより先、市内の各警察署は被害民大挙上京の報が到ると、狼狽してすぐさま要所々々の警戒についたのである。千住、板橋、向島、曳舟、金町、中川橋、市川の渡等々を固めたほか、水上警察は小名木川筋の船舶に厳重な手配をした。