Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.387 Zeichen · 453 Bildschirme

Aozora Bunko

(ああ、いやな匂い! 午後二時すぎるとお隣りで煉炭風呂に火をつける。煉炭のガスはきつくてトタンの煙突が一年でくさる程有毒で、実にいや)

二十二日には、かえりに三越へまわり、あなたの夜具のことを致しました。ステープル・ファイバアというのは何と重くて、変にプリンプリンとしていて、ひやっこいのでしょう。そういうのでなくて木綿七分、スフ三分という布地があったからよかったけれど。綿も白一号というのはなくて白二号。二流品だけ。ウンと上げて儲けるつもりで問屋がいたところ、価格の統制で、儲けられないので、よいのはひっこめて二流品をのみ出している。買う方がたまらぬ。

多くのことが、こういう調子ですね、家賃のことをはじめ。絹ぐるみで生活する人々は決してこまりません、いかにたかくても正絹もある、真綿もある。

夕刻の七時からさち子さん夫婦のおよばれでお茶の会。戸塚の夫妻、壺井さん夫妻。私たち(というのは二人の名のお招待が来ましたから)、その他の友人三名。八重洲園。佐藤俊次というのが良人の名です。自然、鶴さん、繁治さん、私たちが喋り、いろいろ面白かった。かえりに数奇やばしのそばの寿司をたべて、山の手電車の一方の坐席にズラリとピクニックのように並んでかえりました。