Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.387 Zeichen · 453 Bildschirme

Aozora Bunko

大衆向のものはから駄目で、桜ん坊は前年の半価の由です。

結婚の問題がやっと落着したばかりだそうで、そんな話も出、あちらでは、この頃都会と農村との交流作用が生じている。若い女の人で、町のミッションなどを出たり、教師をしたりしていたようなひとが、村の農家(と云っても中以上であるらしい)の嫁に来て、村育ちの女よりも決心かたく努力的でわき目をふらず働いている。ところが、村の中位の農家の娘は、同じような家に嫁入っても、なんだか落付かなく目をキョロつかせて、気が散ったような結婚生活をしている。村の中で不安な生活を見て都会になら何かいいことがありはしないかと思うからでしょう。ところが都会で本当にそこの生活をして来たひとは、どんな世の中になっても土についていれば最悪の場合でも食うにはことをかかぬという点で腹がすわっている。こういうことは新しい心理であり、いろんな偉い女史たちは、若い娘が都会へ出たがる心持の面からだけ、それを而も比較的表面の動機で判断して云々しているが、逆に町の若い女のひとの心に生じているそういうもの、は見落されています。なかなか多くのものがふくまれている心持です。