Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.387 Zeichen · 453 Bildschirme
もあるのよ、何卒お察し下さい。私は別に固執性などは持っていないつもりですもの。
面白いでしょう? 私のゆうべの気持は面白かった。あなたの羽織の袂を自分の肩の辺に感じながら一緒に二階へ上る気持がして、手紙も枕の下へ置きたい程なのだけれど、その中に切ない腹の立つ二つ三つの字があって、薄暗いスタンドの明りの中で、テーブルにのっているその手紙を、ジロジロ枕の上から眺め乍ら、ふくれたような、悲しいような、そして親愛に堪えない心持で眠ってしまった。
どんなにか嫌いだから、実にそんなのは厭だから、そんな嫌いなものに似るようで悪かったという心持から私が云った表現を、それなり二つも三つも、宛然私の属性のようにお書きになるのだもの。涙を出しているほどいやなのよ。私もよく事ム的にしますから、そしたらもうこんないやな字を頂かなくてすむようになるでしょう。
きょうは久しぶりの晴天ですね。障子の外のテスリに毛布をかけて、乾してある。きょう一日よく乾して、叩いてお送りしましょう。左官屋が大家から来て、あっちこっち壁の手入れをしたので、のり臭い。左官やのおやじ曰く、「こういう工合に光るのは鏝がちがうんだ。