Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.387 Zeichen · 453 Bildschirme
光子さんが来て、私は心ひそかに計画をめぐらして居ります。こんどはこの二階からもとの家の二階の見える(屋根だけ)南の景色を描いて貰いたいと。茶の間で、あの足でしめる茶ダンス(覚えていらっしゃるかしら、あなたの芸当)のわきにいるところも描いて欲しいけれども。私は未来派のことやいろいろ彼女のためになるお話をしてやるのだから、又エハガキ一つ位描いたっていいでしょう、そう思っているのです。この我々の家を四方からかいて、並べるとマア凡そわかる、そういうお年玉をあげとうございます。自分の住んでいる家の見とり図なら描いてもさしつかえないのでしょう?
家の見取り図
二階の方はよく見えて居りますからかきません。ぐるりはこんなにひろくありません。門から玄関まで三歩です。
夏は下の四畳半へ引越します。これから春までここも、二階も西日がさして眩ゆい。その代り二階は火鉢が寒中しかいりません。さあ又、よまなければ。では又ね、
十一月二十五日夜 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
十一月二十五日 第七十四信。
きょうはいろいろと複雑な感想もあり、そこから学ぶこともありという心持です。