Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme

Aozora Bunko

この努力がまたごくごく微妙です。

本当に雨がサーッとふればいいことね。けさ一時曇っていただけでも大いにたすかりました。

今年の夏は一つ修業をしようと思うの。それは風のとおるところでものをかく練習です。私は風が体に当るといやで仕事出来ない。でも、今年は二階に籠城でそんなこと云っていられないから、風が通ってもかけるようにして見ます、これは半ば生理的な原因なのでしょうね。皮膚の表面が温度を奪われ、頭の血管がどうしても充血するその間に何か不快感があるのでしょう。皮膚の弱さもあると思って、それで今年はすこし吹かれて辛棒してみます。

上野にはソーダ水あってよ。私はのみませんが。ソーダ水というものはどうもすきません。ポートラップというもののこと、白山の小さい店でのんだこと思い出しました。覚えていらして? 私はあのとき初めてポートラップというものをのみました。

ところで十九日づけのお手紙の前、昨夜速達頂きました。それは私の甘ちゃんと云われていることわかりますし、承認もいたします。あなたに対し、あなたの批評に対してはそうですが、たか子なんかどっかに私の手落ちでもあるような表情をするから非常に不快です。