Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
三月十五日
これにきまって私も大安心です。四月五日からのが丁度月水金の組で本当にうれしいこと。そうすれば二人が交互ということになりますから(大体)いいこと。稽古の方は九時―四時。これもいい時間です。家じゅうしゃんとしてやれてようございます。小さい女の子はそれこそ三月第四日曜日ぐらいに来ますでしょう。一寸した郵便局のおつかい、八百やへの使い、御飯たくこと、そんなことから段々なれれば大いにようございます、大森の方の子ですから、都会の生活には馴れているわけです。どんな子でしょうね。のんびりとよく大きくしてやりたいと思います。いろんなことを覚えさせて。多賀ちゃんも可愛がってやると楽しみにして居ります。
お母さんのお砂糖、やっぱりこちらも一時に買えず、買いたまりましたから、きょうお送りいたします。ああ、読書の恐ろしい顔の天使が、右の肩から私をのぞきます、暫く御無沙汰していたからよ。何と嫉妬ぶかいのでしょうね。では、どうぞお大事に、本つきましたろう?
三月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
三月十五日 第二十信
十一日づけのお手紙、かえったら来て居りました、ありがとう。