Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
八月十日
揚子江の上流の絶壁の風光はすばらしいようですが、そのエハガキはありません。
八月十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
八月十日 第五十四信
暑くないのだけましと思っていたのに、いけませんでしたね、顔色がわるうございました。気分、大分よくなかったのでしょう? こんな天気はよくありません、皆お大事にということでした。どうか安静にしていらして下さい。呉々も呉々もお大切に。月曜日にあのとき云っていらしたことについて御相談いたします。私の方でも出来るだけ心当りをしらべておきます、それ迄に。専門で適当な人を見つけたいと思います。
私の眼は、左まだ研究の余地があります。月曜日にそれをやります(これは六日に)。
五日のお手紙、それから九日にかいて下すったの、けさ、ありがとう。五日のお手紙へのお礼は、六日に申しましたね。国府津も空気こそ袋へ入れてもってかえって、あなたに吸わせて上げたいと思いますが、生活条件がハガキにちょっとかいたようでね。なかなかちょくちょくとはゆきません。その点では鵠沼はましですね、咲枝もつくづく云って居ました、何しろ海は荒くて子供(大人だって)入れないし、全くの漁師村ですから野菜もすくないし。