Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
「氷蔵の二階」は平凡社の、あなたが御覧にならなかった小さい本に入っているのです。氷屋の二階が貸部屋になっていて(アパートの前駆ね)そこに暮している若い女の生活の気持をかいたもの。「心の河」は伸子の前駆をなす種類のものです。一組の男女が、日常茶飯の些事ではいやに心持が通じたのに、生きてゆく根本のところでは何にも通じず、憎らしいと互に思う気持だけがあるとき閃きあっているのが分るという心理。
「高台寺」「白い蚊帳」は内容を覚えて居りません。これから見つける分。
この時代のものは、概して小さいあるときの心理というようなものをとらえている作品が多うございます。まとまっている。でも深さが十分でない。題材がそういうものであるところもあるけれど、やはり作者の生活眼、生活感覚が、環境的なものに支配されていると感じます。能才者という調子があります。上すべりしているというほどではないけれども。そして今の自分としてはその能才風なところが気に入らないわけです。
現在の私は、小さい枠に、どっさりのものを含ませたり盛ったりしようとして、未完成なものを書く傾きがありますが、それらの作品はどれもそれぞれにその世界をもってまとまっていて、つやがあって、小市民の善良さ、かしこさのつやをもっている。