Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
という女のひとのかいた本があって、エリオット、ド・スタエル、マンスフィールド、オースティンその他の伝記があったの、十五円。いつかやろうとしている仕事のためにふと買おうかと思って、なかをすこし見たら、こまかい普通の伝記で、マアそれでもいいけれど、と十五円がおしくなっておやめにしてかえりました。ジョルジ・サンドなんかかいていないのよ。でもすこしほしいところもある。今ふらふらしているところです。アメリカの婦人作家、いろいろあるのでしょう、シェリーの研究で有名なエミ・ローエルという女詩人(大きい大きいお婆さんでした)をはじめ。図書館にない本やはり集めなくてはダメでしょうね。
十一日のお手紙におしまいの「よろしく」という文句。ヘロインたちによろしくということば。ちゃんとつたえられました。
この間好ちゃんもいろいろ工夫をこらしていい生活をしているという話。私にはしみじみと忘られません。いつもそのこと思うのよ。いろいろの折の美しいしおりのある態度と思い合わせて、工夫をこらしという表現も真実こもって心に響きます。大変よくわかって。でも一つ一つ具体的な細部は分らないというところに何という感情があるでしょう。