Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
私として「十四年間」をかいたのは大変よかったと思います。常にあれを中心として、そこにある弱点についても忘れず、そのつづきとして、文学現象を永い見とおしでとらえてゆこうとする感覚におかれるから。多くて正確でいい仕事、もとよりそれはのぞましいけれど、ある時期には少くていい仕事もいいと思います。結果はどっちにしろ、つまりはいつも精一杯。そこね。
それでも徹夜廃止を実行するようになってから、まる二年と数ヵ月ですけれども、私は丈夫になったと思います。特に盲腸をとってしまってからは。愈※(二の字点、1-2-22)重心をひくくして、勉強いたします。美しき精神の圭角を輝かしましょう。それなくて何の芸術でしょう。それからね、私は一つ笑われるような希望をもって居ります。それは、来年長篇をかき終ったら三四ヵ月それにかかりっきる大勇猛心をおこして、この間もうすこしのところで息を切らしてしまったもの、はじめっから読了してしまいたいということです。凄いでしょう? 何かそんないきごみもいいと思うのよ。せめてすこし本が出た折に。もし事情が許すならば。うんと倹約して、書くものはへらして。