Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

宮本志郎。わるくないと思います。美津代でしょう? お母さん、およろこびになるでしょうね。美津代でも志郎でもいいから元気で丸々として明るい子が生れるといいことね。私は実に繁昌よ。行坊、あのメチニコフのところの伸一郎、あの看護婦さんだったバラさんが二日にデコ坊を生みましたし、ほかの友達のところで最近一人生れるし、既に二人の女の子がいるし、林町、中野卯女、康子、ターンその他、無慮十二人は私にお人形だの犬だの猫だのを思い出せるのですもの。子供たちのこと思うと、大きい庭と長い廊下がほしいわね。その廊下をドタドタかけたりかくれんぼしたりさせて見たいと思います。十五年も経つと健造はもう二十七歳ぐらいよ。大したものでしょう。卯女、康子は十八歳の乙女たちよ。彼女等の生活はどんなに展開されることでしょう。

太郎は学校になる前に是非泊りに来ることになっています。小ちゃいおばちゃんと私と三人でねなければいけないとなると、うちは大鳴動なのよ。其でも三月中には一夜その旺なるお泊りをやらなければなりません。今に太郎のための本棚というのをこしらえてやります、これは今に島田にも入用です。