Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
四月三日
いずれどこかが無理なのは知れている以上、重点を明らかにして、そのためにはおしりに少しのやけどはしかたもないと思うわけです。益※(二の字点、1-2-22)芸術家にとって貴重なものとなって来ている時間を一番重点的に充実させてゆくための方法を考えるわけです。
四月三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
四月二日 第十八信
三十一日のお手紙けさ。どうもありがとう。いろいろと。
ダラダラ・ラインというのは真に傑作で、ふき出しました。どんな用事もくいとめるのかもしれないとは、正に驚くべきものねえ。そんな堡塁があるとは知らなかったから、これからは大にそれによって、あらゆる用事をくいとめましょうか(!)でも、あなたも、こういう秀逸をおかきになるから大変大変うれしいわ。ユリのダラダラ・ラインも、あなたのユーモラスな表現を導き出すとは洒落たものだと思います。
本のこと、おっしゃるとおりの注意いたしましょう。
それから家のこと。それも大体きょうでわかったわね。でも私にはまだ心持の抵抗があります。しかし、大局の見とおしから冷静に計量して、あなたのおっしゃる意味で気安くも考えて、きょう云っていたようにはこびましょう。