Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

三月十日

この前に私の手紙で、その他と略したのはこの分ではなかったでしょうか。

あとは速記で第一回が重複していて取消。西村マリ・加藤の件で重複して取消あり。

これで分れば大いに結構ですが、いかがでしょうか。どうもあやしいものね。とにかく大変おそくなってすみませんでしたが、とりあえず。

三月十日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

三月五日―十日  第十三信

きょうは久しぶりで蓬々拝見してうれしゅうございました。余り蓬々だから顔の色がいくらか蒼く見えましたけれども、それは熱っぽくなくなった故なのね。そうして見ると、この間うちはほんとに火照った顔していらしたこと。気持わるかったのでしょうね。うまくお癒しになっておめでとう。あとがなかなか疲れますから猶々お大事に。

今かえって来て、佐藤さんの行坊とちょいと遊んで二階へ来たところ。お恭ちゃんが、そろそろ稽古に出かけるので、盛にカチャンカチャンバタバタをやって居ります。月水金は夕飯ひとりよ。まだ馴れないからいやです。私はこの頃ひとりのきらいなことと云ったら猛烈です。

島田の赤ちゃんの名、志郎とはなかなかいい名ね。