Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
ほんとにわるかったことね。たしかにどこかが痺れたのね。何だか変だな、こんなに永くという風に思いながら、一生ケンメイこまかいことコチャコチャやっていて(表の)。本当に御免なさい。忘れたと、はっきりわかれば、勿論けさ早くかけつけただろうと思います、忘れたとはっきりするところまでも行かなかった次第です。いやな二日を暮させました。雨は降ったし、ねえ。三月二十日すぎから四月初めの荒っぽかった天気もお思い出しになったでしょうね。
子供の名、きょうの案はなかなかわるくない感じです。字に情緒もあります、この字を紙にかいて眺めていると、男の子のいろいろの年代の心がうつって来るようです。悠ちゃんという男の子、少年悠造、大人の悠造さん、面白いわ。おじいさんの悠造殿。こうして見ると、男の子の名をきめるのはむずかしくて、そのむずかしさに生活が語られて居りますね。美津代と云ったって正代と云ったっていくらか性格のニュアンスのちがいが感じられるだけで桃色と水色ほどのちがいはないわ。女の一生の一般的なきまりきった内容があるのね。個性的でさえないようです。どうしたってそんな名妙だというような女の子が生れたら愉快ね。