Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

六月九日

一心なところがなくて。益※(二の字点、1-2-22)行きたくない条件ばかりふえて困ります、本当にそう思うのよ。

六月九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

六月九日  第二十八信

きょうは本ものの暑さですね。ところが天気予報だときょうから小雨よ。でも、当っているかもしれません、雲は薄りかかっていて、だからこんなにあついのかもしれませんから。暑さにせかれて、紺ガスリ二枚と人絹のサラリとしたシャツをお送りいたしました。セルはもうつきましたろう。

けさ隆治さんからハガキが来て、うれしいお知らせを一つと、上等兵になったことを云って来ました。肩章も、とかいて消してあります、あのひとらしいことね。およろこびのハガキをかきましょう。きっとそちらへも行くわ、ね。

七日のお手紙、きのういただきました。ありがとう、その前の二つへの御返事とゆきちがいね。それにあの二つはおそくつきました、どうかして。

写真週報のこと、私は電話かけませんでした。

森長さんは四谷の方へ引越されたハガキが来ました。そして謄写は皆出来て、多分きょう(月)そちらへゆくとのことでしたから、夜でも電話して見ましょう。