Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

実力は半分のわけですものね、無理なのじゃないでしょうか。困るわ。心配のようで。せめて、キチンとお送りいたしましょうね、来月でしょう?

こちらの暮しかたのこと。全くひとのことは何とかしがくがつくのですけれど。私は益※(二の字点、1-2-22)仕事の出来る生活的空気を大切に思う気がつよくて、この間の一週間は、ほんとにいい試みでした。

私はこの三四年の間に、それより前の私ではなくなっているのよ、どこがどうかはよく分らないけれど、とにかく。あの空気の中にいて何となくつめたい汗をいつも腋の下に流しているようなのは迚ももちません。生活している空気でなくては。よかったのよ、ですから、すぐあのときパタパタ荷作りしてしまわないで。ああ可愛らしい直感よ、わがカンの虫よ、と思います。このカンの虫は今にきっと又何とか方法を見つけ出してゆくでしょう、本月末のがすらりと通って順調にゆけばまたそこで一つ見当もつきますし。けれどもマア一年を半分に分けてやりくってゆくというところが現実の落付きどころでしょう。それは最低のスタビリティーよ。私たちは生きそして仕事をしてゆく、というその原型的形態ね。