Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

あの表紙は何か生活の音があるようで好きです。なかどんなのかしら、そう思うような表紙でしょう?

隆ちゃんへの袋も、この頃はなかなかむずかしいのよ、物がなくて。甘味類のカンづめがすっかり減って居ります。カン不足ね、大体。富雄さん中支派遣で、ハガキをよこしました。本部づきになっているとかの話でした。ハガキとは別に。本部づきでは、あのひとの性格の、どういう面が果して発達するでしょう。達ちゃんのように技術があるわけでもなし。本部づきなら決して不自由しない。そのことは、一般からみれば特権です、それが、どうあのひとに作用するでしょうか。いずれこの人にも袋送ってやりましょう。この頃はちょいと入れると十円よ、一袋。

休養の話、それに対する心組の話。よくわかります。私の表現がはっきりしなかったのでしょうけれど、ここに云われているように感じているのよ根本には、ね。冬は暖いところへ、夏は夏を知らないところへ、なんかと考えるわけもなし。ほんとにリュックにお米をいれて、二三日も国府津へ行って来るぐらいのことしゃんしゃんやればいいのに、それをやらず、どっかへ行ってみたいナなんかとばかり云うから、あなたはユリが、少し働いては休養休養という珍妙エリート女史かと訝しそうになさるのね。