Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
七月二十六日
お母さんは、輝を実に上手にお扱いになりますよ。気候の変りに注意ぶかくて、友ちゃんは本当にいいおばあちゃんもちです。あれで、食物にもお母さんが注意ぶかくおやりになれば輝は普通の病気はしらずに育てるかもしれません。私はもう「おばちゃん」というよび名を貰いました。なかなかいいわ。おばちゃんは一人だから大きいも小さいもございません。
渡辺という車を運転していた人が召集で立ちます。友子さんが駅まで出かけるので、それにたのんで出して貰います。暑さ呉々お大切に。私は二十七八日ね、きっと。
七月二十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 山口県島田より(封書)〕
七月二十五日 島田からの第五信
二十二日づけのお手紙。きのう。ありがとう。達ちゃんの様子は分らないの。今日迄のところ、あの手紙に申上げたところ迄しか分っていないし、Tというひとが広島へ部分品を買いにきのう行ってよって見たがやはり様子は不明。一昨日友ちゃんが速達を出しましたが、やはり音沙汰なし。(きっと手紙なんか書いてはいけないというのでしょう、今度は全体そうですから)そこで、きょう友ちゃん、息子、おばあちゃんの一隊が、六時四十五分の上りで探険に出発いたしました。