Japanische Klassiker mit Furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
Lesen Sie 私本太平記(七) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 330.262 Zeichen · 662 Bildschirme
壬申ノ乱の大海人の皇子軍。木曾義仲の寿永の都入り。承久ノ乱の北条勢と朝廷方。
そしてまいど、守備のほうが、そのたび破られていることも例外がない。
という前例もあるので、このたびはと、千種忠顕、結城判官親光らは、その防禦構築にはあらん限りな力をそそいだ。
瀬田から石山の下へかけ、川へ向って諸所に櫓を組み――櫓には出櫓、高櫓の二種があって――楯のうちに弓隊の弓の上手を選抜して揃えた。
もちろん、大橋の橋板はすべて撤去し、橋づめの口には、厳重な鹿垣。ここには弓隊だけでなく、その後方に長槍隊と歩兵部隊が厚く見える。
そしてなお、川の中には、乱杭を打込み、大綱を張りまわし、膳所ヶ瀬、供御ノ瀬のあたりまでは水も見えぬほどな流木だった。すべて敵の渡河にたいする防禦であるのはいうまでもない。
「天野経顕の軍忠状」に見ても、
正月元日より十一日迄
連日の合戦
警固毎日
高矢櫓にありて
軍忠に抽んづ
とあり、いかに肉薄戦がむずかしく、遠矢合戦に暮れていたかがわかる。
が、これは正面大手だけのことだった。
――宇治方面では楠木正成の五千騎が、宇治橋を断り、槙ノ島、平等院のあたりに黒煙をあげ、ここの守備は一ばいものものしく、