Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しほんたいへいき
私本太平記(四)
吉川 英治
Lesen Sie 私本太平記(四) (しほんたいへいき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 229.324 Zeichen · 458 Bildschirme
は誌している。
「博多日記」はなお、そのほかにも、同じ頃、探題の手に捕まッた菊池方の若党が、いくら拷問しても、ひと口も、主の不為は吐かなかったことやら、またやや後日、備後の鞆ノ津でかこまれた菊池の落人宮崎太郎兵衛が、持っていた密書をまもるため、それを焼いて割腹したという事件や、とまれ大小の社会事件を聞くままに記録していた。――ただ惜しいことに良覚法師のその覚え書も、四月七日で終っていて、あとの部分は世に残っていない。
しかし、以上の事柄だけでも、九州における武門の胎動がほぼどんな形で世間に口火を切りだしたかはよく分る。
それと。――当時もなお、筑紫諸豪のあいだには、いまは廃れたと見なされている鎌倉的な武士気質がいぜん隆々と弓矢に存していたこともよく窺われよう。たしかにここの鳴動は“時の火山脈”の一噴口をおもわせた。
そしてまたその地熱は、地底をとおして、河内の千早城、金剛山の噴煙ともつながっていた。
忍の不死身
摂津、和泉、紀伊、大和。わけて河内は中心といってよい。
いたるところの野や川すじや散所町まで、兵馬の影でうずまっていた。
すべて去年の冬いらい、幕府の一令下に出征してきた天下の諸大名あらましの陣旗であった。