Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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えんむすび

縁結び

泉 鏡花

Lesen Sie 縁結び (えんむすび) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.536 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

二

フン、」

といい方が仰山なのに、こっちもつい釣込まれて、

「どこにも香水なんぞありはしないよ。」

「じゃ、あの床の間の花かしら、」

と一際首を突込みながら、

「花といえば、あなたおあい遊ばすのでございましょうね、お通し申しましてもいいんですね。」

「串戯じゃない。何という人だというに、」

「あれ、名なんぞどうでもよろしいじゃありませんか。お逢いなされば分るんですもの。」

「どんな人だよ、じれったい。」

「先方もじれったがっておりましょうよ。」

「婦人か。」

と唐突に尋ねた。

「ほら、ほら、」

と袂をその、ほらほらと煽ってかかって、

「ご存じの癖に、」

「どんな婦人だ。」

と尋ねた時、謙造の顔がさっと暗くなった。新聞を窓へ翳したのである。

「お気の毒様。」

二

「何だ、もう帰ったのか。」

「ええ、」

「だってお気の毒様だと云うじゃないか。」

「ほんとに性急でいらっしゃるよ。誰も帰ったとも何とも申上げはしませんのに。いいえ、そうじゃないんですよ。お気の毒様だと申しましたのは、あなたはきっと美しい※さんだと思っておいでなさいましょう。でしょう、でしょう。

ところが、どうして、跛で、めっかちで、出尻で、おまけに、」