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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

もう、ここまで来たら、なにもかもが、さっぱり行くとは思われんけれど、あんたさえ居なければ、なんとか、辻褄のあわせようもある。すまんが、死んだと思うて……」

「そしたら……?」

「そしたら、お京は、げらげら笑いだしてな――ああ、おかし。たった女一匹のために、大親分、中親分、小親分、寄ってたかって大騒ぎ。面白かった。でも、もう、こんなけちくさい若松なんて、頼まれたって、居てやるもんか。……そんなことをいうてな。どこかへ行ってしもうたよ」

「それは、いつのことじゃ?」

「あの、仲直りの翌る朝よ」

「そうか」

金五郎は、腕組みして、複雑な苦笑をたたえていたが、

「新公、お前、お京のことで、友田喜造から、脅迫されたらしいな?」

「脅迫?……友田から?……そんなことはない」

「あの晩、おれとお京とが、途中から、居らんようになったもんじゃけ、大層、嚇かされたちゅうじゃないか――よくも、おれの顔に泥を塗ったな。おれが、お京を世話せえ、と、あれだけいうとったのに、お京と玉井とを逃がした。仲裁の恩を仇で返すとは、なにごとか。……ちゅうて」

「誰が、そんなことをいうんじゃ? まったく、そんなことはないよ。