Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
「だれだっ、そこへきたのは、だれだっ。」
ひとりの刑事が、それに気づいて、いきなり懐中電灯をさしつけながら、どなりました。その電灯の光の中にうきだしたのは、きたない女こじきでした。夕方、ご用ききに変装した刑事が、原っぱで出あったあの女こじきでした。
「なあんだ、こじきか。いまごろ、どうしてこんなところへ、やってきたんだ。この地下室で寝るつもりなんだろう。いけない。いけない。外へ出ろ。さあ出るんだ。」
べつの刑事が、女こじきを、らんぼうにつきとばそうとしました。
ところが、こじきは、つきとばされるどころか、刑事の手をはねかえして、グングン前にすすんできます。みかけによらず力のつよいやつです。そして、高橋さんの前まで来て、みんなの方にむきなおり、にこにこ笑いだしたではありませんか。
「こいつ、きちがいだな。こらっ、ここはおまえなんかの来る場所じゃない。出ていけ。出ないと、ひどいめにあうぞ。」
刑事にどなりつけられても、女こじきはへいきです。そして、変なことをいいだしました。
「ここは、ぼくの来る場所だよ。ぼくが来なければ、きみたちでは、どうにもできないじゃないか。