Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

大金塊

賢吉君のうちの窓じきいにのこったツメのあとと、庭の大きな動物の足あとが、写真になって新聞にのったのです。日本全国の人がその新聞をよんで、ふるえあがってしまいました。そして、人が集まれば、このおそろしい怪物の話でもちきりでした。

大金塊

賢吉少年は、そのあくる朝、警察の人たちがひきあげていくのをまって、そっと庭へ出ました。庭の石の下にかくしておいた、あの小さい鉄の箱をしらべてみるためです。ゆうべの怪物が、鉄の箱を持っていったのではないかと心配でたまらなかったのです。

目じるしの石をもちあげてみますと、ああよかった。鉄の箱は、そこにありました。ちゃんと、もとの場所にのこっていたのです。賢吉君は、もうじぶんひとりで、かくしておいてはいけないと思いました。それで箱をとりだすと、いそいでうちにかけこみ、それをおとうさんに見せて、このあいだの夜、神社の森の中で格闘があったとき、顔じゅうにヒゲのはえた、きたないおじさんに、この箱をあずけられたこと、そのおじさんは、もしおれが死んだら、鉄の箱を、川の中へすててくれといったけれども、おじさんが警察病院で死んでからも、すてる気になれないので、庭の石の下へうずめておいたことを、くわしく話しました。