Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
おばけガニ
」
そうどなっておいて、かれはいきなり、ダンダラ怪人に、つかみかかっていきました。
おばけガニ
深い水の中ですから、パッと、とびつくことはできません。ふわりふわりと、泳ぐようにして、あいてにくみついたのです。
ダンダラぞめの怪人は、それを見ると、びっくりして、金塊の箱をすてて逃げだそうとしましたが、もうまにあいません。そこで、しまダイのような怪物と、西洋のよろいのおばけみたいな潜水夫との、おそろしい、とっくみあいが、はじまったのです。
外の部屋ほどではありませんが、その部屋にも、二十年のあいだの海のゴミがたまっていました。ふたりの格闘につれて、そのゴミがもやもやとたちのぼり、あたりは、まるで、煙につつまれたようになってしまいました。
ダンダラぞめの怪人は、逃げよう、逃げようとしているので、ふたりは、とっくみあいながら、いつのまにか、ドアの外に出て、それから甲板にのぼる鉄の階段の下まできていました。
そのへんには、コンブのような、大きな葉の海草が、たくさんはえています。逃げおくれた魚もおよいでいます。そのなかで、よろいのおばけと、ダンダラぞめとが、よこになったり、さかさまになったりして、とっくみあっているのです。