Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
かれは黒いマントをひるがえして、海のそこへの、出口のほうへ走りました。ジャックもそのあとからつづきます。
しばらく走ると、パッと、目のまえが、ひろくなりました。そこには、海底からはいってきた水が、池のようになっているのです。ひろい洞窟の中の池です。海底からの入口は、水面のずっと下にあるのですが、洞窟がななめに上のほうへつづいているので、そのへんは、もう水面の上にあり、海水は池のように、洞窟のそこにたたえられているのです。
その池の岸に、小さいクジラほどもある、まっくろなものが、浮いていました。賊の魚形潜航艇です。その背中に、すきとおったコブのようなものがあります。それはプラスチックのガラスでできた展望まどです。また、それはちょうつがいで上にひらくようになっていて、艇への出入り口もかねています。
ふくめんの首領は、ジャックをひきつれて、その岸へ走っていきました。
「さあ、これにのるんだ。そして、海のそこへ逃げだすんだ。」
そういって、水岸においてあった長い板を、魚形艇の背中にわたし、その上を歩いて、ガラスの展望まどのところへ行って、それをひらくと、いきなり、艇内へすべりこんでいきました。