Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

深夜の妖虫

小林君は、なんだか、背中のへんが寒くなって、ブルッと身ぶるいしました。夕やみは、いよいよ深くなって、まわりから、ヒシヒシと、夜がせまってくるのが感じられるのでした。

深夜の妖虫

そんなことがあって、数日ののち、真夜中の銀座どおりに、じつに前代未聞の、おそろしい事件がおこりました。

中学二年の山村志郎少年は、銀座うらの小さいお菓子屋さんの二階に、部屋をかりて、おかあさんとふたりきりで住んでいました。おかあさんは裁縫がじょうずなので、あるデパートの仕立部につとめているのです。

ある晩のこと、真夜中に、山村君のおかあさんが、きゅうにおなかがいたくなり、ひどく苦しむので、少年はお医者さまへ電話をかけるために、近くの公衆電話へかけつけました。

さいわい、お医者さまは、すぐ来てくださるというので、ひと安心して公衆電話を出ようとすると、ガラス戸の外に、なにか黒い木の枝のようなものが、動いているのに気づきました。

へんだなと思って、ドアをひらくのをためらっていると、木の枝のようなものが、ガラスとすれすれのところに、近づいてきました。よく見ると、それは、ピカピカと黒びかりに光っている、棒のようなもので、その棒のさきが、ほそくなって、そのさきに、ネズミのしっぽぐらいの太さの、小枝のようなものが、何本も、クシャクシャと、はえ