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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.029 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

その上、小松屋に取っても大黒柱で、忠五郎がいなくなっては、支配人といっても叔父の安兵衛では店は持ち切れません。私の力で出来ることなら、なんとしてもこの番頭の命を取止めようと、いろいろ骨を折りましたが、今となってはどうにもなりません。

――私が小松屋へ帰ってから、だんだん聴いてみると、私の父親が亡くなったのも、同じ容態だったということでございます。その上、これは大事なことですが、近頃では、この私もなんとなく身体がダルくときどき嘔気がしたり、目暈いがしたり、どうも尋常ではございません。万一この私が寝込むような事があれば、小松屋の身上はどうなることでしょう。叔父の安兵衛も道楽強いうえ、甥の吉太郎と来ては一度勘当されたほどの遊び好きでございます。

――銭形の親分さん、重々無理なお願いだとは思いますが、私を助けると思って、一度四谷忍町までお出でを願えませんでしょうか。銭形の親分さんのお顔を見たら、どんな太い量見の悪者でも、そんな無法なことは止すかもわかりません。私はなんとしても、番頭の忠五郎の命を助け、この私と小松屋の上に降りかかる恐ろしい災難を取払いたいと存じます」