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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(九) 全十冊 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.029 Zeichen · 82 Bildschirme

Aozora Bunko

あっしはまた、病身で気が小さい息子だから、自分で首を縊って死んだような気がしてならないんですが」

「いちおうは尤もな疑いだが、俺はまだ、たった一つお前にも言わないことがあったんだ」

「ヘエ」

「検屍弁覧という本にも書いてあるし、立派な医者も言ってることだが――人間は自分の手では、自分の首を絞めて死ねないものだということだよ」

「ヘエ」

「嘘だと思うなら、手拭かなにかで、お前の手でお前の首を締めてみるがよい。苦しくなって夢中になって、いよいよ命がなくなるという時は、気持が茫としてしまって、自分で絞めている手拭を離すそうだよ」

「?」

「だから首を吊る者は、かならず長押か梁か、木の枝にブラ下がって、茫となって絞め手を緩めないようにするのだ。もっとも箪笥の抽手で首を縊ったためしもあり、自分の足で首を絞めた繩を吊って夢中になってもその繩が緩まない工夫をする者もあるそうだが、そんなのはまだ俺も見たことがない」

「でも、竜吉を絞めた凧糸は、火箸を罠に突っ込んで、ギュウギュウ締めてありましたよ」

「そこが、人にやられたのか、自分でやったことか、見わけのむずかしいところだ。俺は、火箸を罠に突っ込んでギュウギュウ締めて死ぬのだって、自分の手ではむずかしかろうと思うよ――苦しくなって茫としたとき、少し手を緩めると、火箸はすぐ戻るから、本人は