Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme

Aozora Bunko

読むにしたがって、かれの顔が、まっかになってきました。さかだっているまゆが、いっそうさかだち、ほそい目が、リンのようにかがやき、赤いくちびるをひきしめて、ぎりぎりと、歯がみをしているのです。

マユミさんは、その紙にかいてある文章を、ちゃんと知っていました。

それは、

きみは、ユリ子人形をつかって、うまくやったと思っているだろうが、上には上があるのだ。宝冠は、たしかにかえしてもらったよ。どうして宝冠を、箱の中から、ぬき出したかわかるかね。ユリ子人形は、たしかに、宝冠のはいった箱を盗みだした。それなのに、いつのまにか、宝冠が消えてしまったのだ。

お気のどくさま!

と、いうのです。なぜそれをしっていたかといいますと、じつは、この文章は、マユミさんが、じぶんで書いたからです。

マユミさんは、宝冠が盗まれそうだとわかったとき、神山進一君から、箱の色や大きさをきいて、にたような箱を手にいれ、その中へこの手紙をいれて、ちゃんと用意しておいたのです。ほんものと同じように、白いふろしきでつつむことも、わすれませんでした。

その白いふろしきづつみを持って、自動車のトランクにかくれ、男が、ほんもののつつみを西洋館の入口の石段において、かぎを、ガチャガチャやっているすきに、そっと、ほんものとにせものとを取りかえて、逃げだしたのです。