Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
大曲芸
怪老人はテントの裏口へはいったかと思うと、そのまま消えてしまったのです。
大曲芸
怪老人が消えてから十分もたったころ、見物席に、恐ろしいざわめきがおこりました。見物たちは、さきをあらそって、大テントのそとへ逃げだそうとしています。そのこんざつは、ひととおりではありません。
ころんで、泣きさけぶ子ども、ひめいをあげる若い女の人、おしつぶされそうになって、入口をめざす人のむれ、わきかえるようなさわぎです。
そんななかにも、見物席にふみとどまっている勇敢な人たちもありました。その人たちの目は、いっせいに、大テントの天井を見つめています。
高い高い天井の空中曲芸のぶらんこ台に、ポックリと異様なもののすがたが見えました。あいつです。あのいまわしい骸骨男です。ぴったりと身についた黒いシャツとズボン、顔は骸骨そっくりの、あの怪物です。二十面相は背中のまがった老人から、とくいの骸骨男にはやがわりをしたのです。骸骨の仮面と黒シャツは、いくつも用意してあって、サーカスの中の秘密のかくし場所にも、ひとくみ、かくしてあったのでしょう。
空中では、骸骨男がぶらんこに乗って、いきおいよくふりはじめました。