Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
」
ルミちゃんは、くいいるように紅子さんの顔を見つめて、ふしぎな話を聞いていました。ルミちゃんにだって、紅子さんの気持が、まったくわからないわけではありません。しかし、うすうすその気持がわかるだけに、かえって恐ろしくなってくるのでした。
ルミちゃんは、こわい夢をみているのではないかと思いました。胸の中に、つめたい風が吹いているような感じがして、目には、涙があふれてくるのです。
そのとき、うしろにかすかな音がしたので、ルミちゃんは、ギョッとしてふりむきました。すると、いつのまにはいってきたのか、そこに、あの魔法つかいのおじいさんが、うす気味わるく、にやにや笑って立っていました。
「ルミちゃんも、おねえさまのように、人形になりたいとは思わないかね。ルミちゃんが人形になったら、どんなにかわいいだろうね。」
ルミちゃんは、それを聞くと、ゾーッとして、いきなりいすから立ちあがりました。
「いやよ。あたし、人形になんかになるのいやだわ。」
そう叫んで、部屋から逃げだそうとしました。
「おっと、どっこい。逃げようたって、もうだめだよ。さあ、おとなしくしておいで。いまに、かわいい、かわいいお人形さんにしてあげるからね。