Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
腹話術は東京の名人たちにも、ひけはとらないつもりです。ひとつ、ためしに、やらしてみていただけませんでしょうか。」
とたのむのでした。
「そうか。いま、家はとりこみちゅうだが、腹話術師はひとりほしいと思っていたところだ。あがってやってみるがいい。」
笠原さんは、そういって、腹話術師を応接間へとおしました。
そして、家じゅうのものを、そこへ集めて、腹話術を見物することになったのです。
刑事さんたちは、もうこのうちにおりませんので、サーカス団員三人と、女中さんたちとが見物人です。
「おや、ひとり女中がたりないね。ああ、あの新しくきた若いのがいない。どうしたんだね。」
笠原さんがたずねますと、いちばん年うえの女中さんが、答えました。
「あの子は、お昼すぎに、まっ青な顔をして、からだのぐあいがわるいから、ちょっと、うちへ帰らせてもらいますといって、出ていったまま、まだ帰らないのでございます。」
「ああ、そうか。あの子は、なんだかへんな子だね。」
笠原さんは、そういったまま、腹話術師に、芸をはじめるように命じました。腹話術師は、持ってきた大トランクをひらいて、十歳ぐらいの子どもの大きさの人形を、二つとりだしました。