Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
刀のきっさき
ふたは、完全に釘づけにされてしまいました。
刀のきっさき
小林君は、あんまりあばれたので、のどがからからにかわいて、心臓がおそろしい早さでうっています。いや、それよりも、なんだか息が苦しくなってきました。むかしの職人が作ったがんじょうなよろいびつですから、ふたをしめると、空気がまったくかよわなくなってしまうのです。
すっかり釘をうってしまった怪老人は、立ちあがって、
「ワハハハ……これでよしと。さて、きさまのもがく音でも聞きながら、それをさかなに、いっぱいやるとしようか。」
といいながら、部屋のすみからウイスキーのびんとコップを持ってきて、よろいびつの上に、どっかりと腰をおろし、ウイスキーを、ちびりちびりと飲みはじめました。
「ワハハハ……まだあばれているな。女の子にしちゃあ、なかなか、しゅうねん深いぞ。だが、いくらあばれたって、この箱がびくともするものか。ワハハハ……。」
じいさんは、ひっきりなしにウイスキーを飲みながら、気ちがいのように、とんきょうな声で笑いつづけるのです。
箱の中の小林君は、だんだん息ぐるしさがひどくなってきました。とうとう、このまま死んでしまうのかと思うと、残念でたまりません。