Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
さすがの少年名探偵も、まっ暗な箱の中で泣きだしたくなってきました。
もうすっかり、よっぱらってしまった老人は、またなにか、わけのわからぬことを、しゃべりだしました。
「だが、待てよ。このままではおもしろくないぞ。ああそうだ。おい、おじょうさん、おれはいいことを思いついたぞ。待て待て、いま、きさまを楽にしてやるからな。ちょっとのがまんだ。すぐ楽になるぞ。ワハハハ……。」
そういって、じいさんは、よろよろと立ちあがりました。
箱の中の小林君は、かすかに、「楽にしてやるぞ。」という声が聞こえ、老人が立ちあがったようすなので、思わずギョッとして耳をすましました。
「楽にしてやる。」とは、いったい、どういう意味でしょう。
「もしや、あいつは、ぼくを殺すつもりじゃないかしら? そうだ、きっとそうだ。ただ箱の中へ閉じこめただけでは、きゅうには死なないから、なにか、もっと早く殺すことを思いついたのにちがいない。」
小林君は、そう思うと、ゾーッとして、心臓がとまってしまうような気がしました。
怪老人のかすかな足音が、よろいびつのそばをはなれて、どこかへ遠ざかっていきましたが、まもなく、またもどってきました。