Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
あくまで人形が歩いていると思わせるために、足になにか、かたいものをはいているのでしょう。つまり、人形が生きて動くという、怪談をつくり出して、みんなをおどかそうとしているのです。
進一君は、息をころして、ふすまのすきまから目をみはっていました。心臓のどきどきする音が聞こえるほどです。
ドアがスーッと開きました。ああ、はいってきたのです。ユリ子人形が、はいってきたのです。
こちらにこしかけているユリ子人形、ドアのところに立っているユリ子人形、そっくりです。着物のもようも、帯も、そして、顔までも。
長いふり袖、はでなゆうぜんもよう、ピカピカ光るきんらんの帯、美しい人形がふたりならんでいるのです。
進一君は、息もできないほどでした。こんなふしぎなことが、あるものでしょうか、人形とそっくりの顔をした少女が、もうひとりいるなんて。
いや、そうではありません。少女が人形に似ているのではなくて、この少女をモデルにして、人形をつくったにちがいありません。それならべつに、ふしぎでもなんでもないのです。
ユリ子人形とそっくりの少女は、ドアの前をはなれて、こちらへ歩いてきます。