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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

大勢の人間が遠巻きにではあったが、彼の周囲に集まっているように、そんなように思われてならなかった。

人声がし足音がし、時には叫喚の声さえ聞こえ、斬り合う音や仆れる音さえ聞こえるように思われた。

そう、彼の感覚は、決して間違ってはいなかった。

盲目の彼には見えなかったが、この大藪地大密林の、到る所に点々と、松火の火や篝火が燃え、人影が右往しまた左往し、小戦闘が行なわれているのであった。

飛天夜叉組が逃げ込んだ。それを追って鬼火の姥の組が、この地域へ入り込んだ。と、この地域にはそれ以前から、野武士や土兵や非人の群れが、職場のようにして住んでいたが、それが双方に加担した。

で、それらの者どもが小戦闘をしているのであった。

逆立った女の髪のような、大竹藪の裾を巡り、頼春はソロソロと歩いて行った。

と、突然五人の人影が、竹藪の蔭から走り出た。

「いた――ッ」

「いたいた!」

と頼春を見るや、五人のうちの幾人かが叫んだ。

「斬れ!」

「討ちとれ!」

殺到して来た。

「待て! ……いや、お待ちくだされい!」

驚きながら頼春は叫び、持っていた杖を差しつけて構えた。

「道ふみ迷った盲人でござる。