Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
者が、ご案内いたすでござりましょう! ……爾余の者は妾に続け! ……鬼火の姥の本陣を、さあ沼づたいに攻めようぞ! ……あの姥ばかりはあの火の光に、たばかられるようなことはない! ……妾の所業だと見破るだろう! ……そうして姥めは姥の術で、妾の術を破るだろう! ……あの火の光を消すだろう! ……姥めに術を使われないうちに、姥めに火の光を消されない先にさあ押し寄せろ! さあ攻めろ!」
桂子は走り出した。
「行け!」
と右衛門が声をかけ、大鉞をひっさげて、すぐに桂子の後を追った。
つづいて小次郎と浮藻とが、手を取り合って走り出した。つづいて風見の袈裟太郎や、泣き男や笑い男や、幽霊女や鶏娘が、その他の桂子の配下と共に、そうして野武士や非人たちと共に、一団となって後を追った。
こうして後へ残ったのは、千寿とそうして朱丸と、その二人を送って行く、五人の桂子の部下であった。
「桂子様、桂子様!」
千寿は感謝の涙の声で、沼の岸辺をかなたへ走る、桂子に向かって呼びかけた。
「ご恩は海山! 何んとお礼を! ……今こそお別れ、ご無事でご無事で!」
「お姉様、お姉様!」
と、朱丸も思慕の声で呼んだ。