Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「解った!」
その声は銀のようであった。
「右衛門、お前の心持ちは、この小次郎にもわかっている! ……それは忠誠で、それは朴訥で、そうして一本気で、そうして純粋だ! ……みんなひどく立派なものだ! ……が一つだけ欠点がある、勝手すぎるということだ! ……美徳を沢山持っているのはいいが、その美徳を押し通して、他人に迷惑をかけるってこと、コレ少オし勝手すぎると思うよ。……それもいい加減のものならいいが、他人の命をとるというのだから、勝手さがちっとばかり大袈裟だよ。……そこで右衛門やわしは云うが、立派な心持ちはわかっているのだから、あんまり荒けなく出さないで、そっと何気なく仕舞っておいでとねえ」
何んと悠然とした態度であることか!
そうして何んとその云い方が、彼をそのように名玉に仕立てた、玉磨きの名匠桂子のそれと――その云い方と似ていることか!
小次郎は太刀さえ抜いていなかった。
「わっぱ! 二才! 何をおのれ――ッ」
嘲弄されたとでも感じたのであろう、右衛門は闘牛のような吼え声を上げ、また鉞をふりかぶると、業もなく思慮もなく、一文字に小次郎へ走りかかった。