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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「後攻なきよう山を苅り、人家をことごとく焼き払い、心やすく攻めるがよかろう」

と、そういう評定もしたのであったが、本間党と渋谷党とが、承引しようとはしなかった。

というのは昨日の合戦で、最も手痛くこの二党が、敗北させられたからであって、

「東一方こそ山田の畔が、少しばかり重なってはいるものの、他の三方は平地つづき、堀一重塀一重のにわか造りの仮り城、こもる人数といえばわずか五百、このようなものを落とすというに、そのような用意いたしたとあっては、後日の批評恐ろしゅうござる。諸公方ご躊躇なさるるなら、我らが勢ばかりにてもヒタ攻めに攻めて……」

と、こう云って攻撃を進めた。

「では」

と、そういうことになり、大軍が一気にかかることになった。

本間、渋谷の手の者が、真っ先立って突き進み、堀の中へこみ入りこみ入り、忽ち切岸の下まで押し進み、逆茂木を引きのけ打ち入ろうとした。

城中は静まり返っていた。

矢一筋さえ射てよこさない。

(これはどうじゃ)

と寄せ手の勢は、かえって不安を感じたらしく、城を眺めてためらった。

しかし気負っている寄せ手であった。敵におびえているからであろうと、こう考えて四方の塀へ、熊手うちかけたり素手で縋ったりし、一気に城内へこみ入ろうとした。