Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
「ハ――ッ」
と彦七は大息を吐き、バラバラと熱い涙をこぼした。
「とうとう……八郎は……討たれた討たれた!」
大塔宮様の家臣として、行動を一にし千辛万苦をした、戦友の過去の出来事が、一瞬間眼前に展開がって見えた。
(八郎よ、死んでくれたか! ……彼の忠死を犬死ににはしまい!)
で、彦七は身をひるがえすと、奔馬のように走り出した。
宮家ご一行は小山の背後に、不安をもって屯していた。
朋友想いの村上彦四郎は、八郎と彦七の身の上のことが、どうにも案じられてならないらしく、小山――と云っても丘ほどの小山を、上がったり下りたりして焦燥っていた。
小山へ上がった彦四郎の眼へ、小松の間をこっちを目ざして、走って来る山伏の姿が見えた。
矢田彦七に相違なかった。
(彦七一人で? ……八郎は?)
ハッと思いながら大音に呼んだ。
「矢田よ! ……彦七よ! ……いかがいたしたア――ッ」
「彦四郎オ――ッ」
と彦七は叫んだ。
「一大事! ……玉置の荘司め! ……謀反! 逆意! 宮家に対し! ……討手出したわ! 押し寄せ来るわ! ……無念、八郎は、ウ、討たれたア――ッ」
彦四郎はグラグラと眼が廻った。