Japanische Klassiker mit Furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme
したがって、八人いる職人たちの躾もきびしく、みな子飼いから育てられ、読み書きはもちろん、生け花、茶の湯までひととおり習わされ、書画のよしあしなども、小さいころから実物について教えられた。――いま店にいるのは八人、職人がしらが和助といって二十九、次が多市で二十七、それから重七、五郎、栄二とさぶが二十で、下に十七歳の伝六と十五歳の半次がいた。そのほかに店から出て、かよいで来たり、独立して店を持っている者が十三人おり、芳古堂の仕事がたて混んだり、特別な注文があったりすると、その十三人の中から適当な者が手伝いに呼ばれた。
店のしきたりがそういうふうなので、職人たちの日常も規則ただしく、毎月十五日と一日のほかは、夜遊びに出ることも禁じられていたし、二十歳からは夜食に一本の酒が付くけれども、それ以上は一滴も飲ませなかった。念には及ばないだろうが、こういう生活をきちんと守る者ばかりはいない。仕事は夕方の五時限り、どんなに仕事が溜っていても、五時になればやめてしまい、あと片づけをして銭湯にゆき、夕食をしたあと、九時に寝るのがきまりになっていた。寝るまでの時間は、本を読むとか習字をするとか、碁や将棋をさすとか、自分たちの好きなことをしていいのだが、中には店を抜け出して、酒を飲んだり女遊びをしたりする者がなくはなかった。