Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
誰かそんなことを言ってきたのかい」
「わけが分らないな。君の手紙に巨勢博士をつれてきてくれと書いてあるからさ」
「僕の手紙に?」彼は呆気にとられて私を見つめた。
「そんなこと、書きやしない。僕は君たちお二人だけ来てくれと書いた筈だ。いや、分る。カラクリは分っているのだ。君に宛てた手紙だけじゃアないんだからな。きいてくれ。実に、何たることだ。どいつが、いったい。僕はもう怒り狂っているのだ。然し、まったく、何者のイタズラだろう。僕は君、神山東洋夫妻だの、まして、土居光一に、あいつらに招待状を発する筈がないじゃないか。しかも奴らは招待状を受けとっている。おまけにちゃんと、君と同様ツーリストビュロオの使いの者が切符をとどけているのだからな。僕はたしかにツーリストビュロオに切符を届けるように手配の手紙を出してはいる。然し、それは、君たち御夫婦二人だけだ。巨勢博士だって、頼みやしない」
今度は私が呆気にとられる番であった。私は彼の手紙を全然疑ぐっていなかった。たしかに見なれた彼の筆蹟だったのだ。
私は然し、幸い巨勢博士を訪ねたとき彼に見せるためにポケットに入れた手紙をそのまま持ってここへ来ていた。