Japanische Klassiker mit Furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
二 意外な奴ばかり
恋の病いは草津の湯でもと言うから、誰の匙加減でもダメ、当事者にまかせ、成行きにまかせることだ。加代子さんが自殺でもすりゃ、こっちの寝ざめが悪いばかりだ。それに京子の立場としては、あの山荘へ再び顔をだしたくないのは当然だった。
京子の決意が石の如くであるから、一馬も諦め、三日の後にモクベエと小六の両夫妻を同道して山へ帰った。
二 意外な奴ばかり
七月十日の朝であったが、一馬から次のような手紙がとどいた。
七月十五日にツーリストビュロオから切符を届けさせるから、その日の終列車で来てくれ。ぜひとも頼む。尚、三枚の切符のうち一枚は巨勢博士のものだから、口説き落して、ムリムタイにでも同道たのむ。三拝九拝。
怖るべき犯罪が行われようとしている。多くの人々の血が。君と巨勢博士だけが頼みだ。そして、お京さん。お京さん! たのみます。待ってます。暗い血の海が見える。
十五日の午後、実際にツーリストビュロオの使いの人が三枚の切符を持ってきて、N町行きの終列車は二十三時三十五分だから、N町へ翌朝七時ごろつき、バスの始発にレンラクすることができると云う。
一馬はツーリストビュロオの嘱託なのである。