Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme
十七 不連続殺人事件
「片倉さん、最後にただ一つ、おききしますが、一馬さん、それから亡くなられた珠緒さん、加代子さんのほかに、もはや多門さんの実子は一人も生きておりませぬか」
「ほかには一人も生きた方はおられませぬ。子供のすくないお方でしたじゃ」
十七 不連続殺人事件
当局の努力にも拘らず、確実な証拠は何一つ見出されないようであった。
神山と海老塚を疑ぐりだすと、殆ど解決がついてしまう。内海殺しの場合にしても、二階の神山はピカ一の目をゴマカせないが、海老塚ならば、難なく階下の内海明を殺すことができた筈だ。
けれども、ただ一つ、千草さん殺しの場合には、二人のアリバイが成立つのである。
神山東洋は坊さんや一馬と一緒に火葬場から戻ってきて、御婦人連とズッと広間に話しこんでいたことは御婦人連が口をそろえて証明している。
海老塚は八時ごろ、村の方からやってきて、裏門で私と一馬にぶつかった。医院を出かけた時間について、カングリ警部に問いつめられたり、木ベエにやりこめられたりしながら結局返答をしなかったが、調査の結果、患者の証言によって、六時から七時二十分まで三人の患者を順に往診しており、この時間には犯罪の余裕がない。