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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lesen Sie 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.047 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

可愛いいのよ。ねえ、そうでしょう。そう思うでしょう」

「ハア、いや、まったく。我々はどうも、我々の町じゃア見かけたことがないもんで」

警官たちが引きあげたあとで、我々は又、酒をのんだ。あまり酒好きでないモクベエが深酒をして、押しだまっていたが、宇津木秋子も飲めないビールを時々一息にのみほしていた。

「僕たちはここへ来る以前から、すでに夫婦ではなかったようなものだが」

と、モクベエは低い声で言いだした。不馴れな深酒で、青ざめ、目が気違いじみている。然し、弱気の彼は秋子さんを見ることができず、あべこべの方角に視線を向けて、

「然し、ともかく、同じ屋根の下で、ほかの男とたわむれる、これは品性の問題じゃないか。歌川と別れて僕と一緒になった、それを僕はひけめに覚えていなかったのに、今になって、それが羞しくなった。あれにかかると、我々自身が犬になるんだ。犬の恥辱を感じるのだ。ところが御当人は全然人間のつもりだから、笑わせるよ」

秋子さんは黙っていた。するとピカ一が口をだして、

「今どきハムレットもどきのセリフまわしは止そうじゃないか。ここで出来て、ここで別れりゃ、因果テキメン、首尾一貫してらア。