Japanische Klassiker mit Furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme
ゴリラ
それは、なにかおそろしい怪物の目のように思われました。
ゴリラ
「ね、小林さん、懐中電灯をつけてみようか。」
ポケット小僧がそっとささやきました。
あかるくしたら、ふたりのいる場所がわかるので、かえって、あぶないと思いましたが、しかし、あいての正体がわからないのは、いっそうぶきみですから、小林君は思いきって、懐中電灯をつけてみることにしました。
「うん、それじゃ、ぼくもつけるからね。いいかい。一、二、三っ……。」
そして、ふたりは、それぞれポケットから七つ道具の一つの万年筆型懐中電灯を取りだして、ぱっとむこうをてらしました。
「あっ、いけないっ。消すんだ。」
ふたりは、おおいそぎで、懐中電灯を消しました。
電灯の光にてらしだされたのは、何者だったのでしょう。
それは一ぴきの大きなゴリラでした。動物園で見おぼえのある、あのものすごいゴリラでした。しかも人間ほどもある、でっかいやつです。
そいつが、へんな歩きかたでヨタヨタと、こちらへ、やってくるではありませんか。
電灯を消すと、もとのくらやみの中に、二つの青くひかる目がジリジリと、こちらへ近づいてきます。