Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Lesen Sie 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 153.590 Zeichen · 308 Bildschirme

Aozora Bunko

「おやっ、この車は、下へ沈んでいくじゃないか。」

エレベーターがおりるように、自動車が下へさがって行くのです。床の鉄板も、いっしょに、さがって行くのです。

グングンさがって行きます。ガレージの天井と自動車の間が、みるみる、へだたっていくのです。

やがて、ガレージの下には、ガレージよりも広い、コンクリートの部屋があることがわかってきました。

右手の方が、いちばん広くなっています。そこに明智探偵のニコニコした顔があらわれ、首から胸、腹から腰と、だんだん、全身が見えてきました。ガレージの天井には電灯がついているので、その光が、ここまでとどくのです。

「おお、明智君。ここにいたのか。それにしても、なんという大仕掛だ。ガレージの、床ぜんたいが、モーターで、あがったりさがったりするんだね。桜井さん、あなたは、この仕掛をごぞんじなかったのですか。」

中村警部がたずねますと、桜井さんは、目をまんまるにして答えました。

「いや、知るもんですか。わたしは、この家を前の持ち主から、ガレージつきで買ったのですよ。こんな仕掛をしたのは、前の持ち主でしょうか。」

「前の持ち主というのが、じつは二十面相か、かれの部下だったかもしれませんよ。